10月7日夜・ETV特集 に伊関さんが出演!
この夏、ハンズオンの代表理事に就任した伊関友伸さんが、
10月7日(土)夜10時からのNHK教育テレビのETV特集
「なぜ医師は立ち去るのか〜地域医療・崩壊の序曲〜」という
番組に出演します。
地域医療を研究している専門家ということで、医師が退職した
北海道せたな町、江別市、舞鶴市などを訪れてインタビュー
をする構成になっています。
地域医療がいかにおかしくなっているかがよく分かる
ドキュメンタリーになっているそうです。
ご興味ある方、ぜひごらんくください。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/lineup/index.html
5月に放送したETV特集「ある地域医療の“挫折”〜北海道
せたな町〜」は、地域社会が抱える不安や、医療と行政との関
係を浮き彫りにして大きな共感を呼んだ。
とりわけ医療従事者から数多くの切実な声が寄せられた。せ
たな町同様、地域医療に意欲的に取り組んできた医師が地元の
行政と衝突、まちを去ることになる例が全国各地で相次いでい
るというのである。
医療関係者が情報交換をするブログやホームページなどでも
議論が巻き起こり、全国的な広がりを持つ「地域医療崩壊」の
現状が報告されている。こうした医師の地域病院からの大量離
脱の背景には、医療現場と行政、そして住民のあいだの意識の
ギャップがある。
行政は、医療を病院の規模や医師、看護師の数などハードの
問題として発想しがちである。国の三位一体改革などの影響で
財政危機に立たされた地方自治体は行革(合併もその一環)を
推進、それが充分な知識がないまま地域医療の現場にメスを入
れることにつながり医療現場の反発を招いている。
一方で、深夜でも気楽に診察を受けようとする住民の「コン
ビニ感覚」の問題も指摘されている。こうした無理解が、熱意
に支えられてきた地域医療の土台を揺さぶり、次々に病院スタ
ッフが辞めていく現象を引き起こしている。医療問題に詳しい
城西大学助教授の伊関友伸さんは「このままでは日本の地域医
療は完全に崩壊してしまう」と警告する。
番組は、残されたただ一人の医師と住民が今後の医療の進め
方をめぐって試行錯誤する北海道せたな町瀬棚診療所のその後
の様子を伝えるとともに、同じように医師の退職に揺れる京都
府舞鶴市、北海道江別市などを伊関さんが訪ね、いま深化しつ
つある地域医療の危機を浮かび上がらせる。