トークフォークダンス/大人としゃべり場

京都で生まれ、福岡で育ち、いま全国で広がりつつある「大人としゃべり場」(そのワークの手法である「トークフォークダンス」)。
輪になって交替しながら、わずか1分ずつ話すだけで、不思議と身体の内側から力が湧いてきます。
身体の内側から力が湧いてくる不思議。
私たちハンズオン埼玉のメンバーもそれぞれの地元や活動先で、その力を実感してきました。

◉参加した中学生の感想から
「最初は、『やんなくてもよくね?』とか『これ人、集まる?』とか思っていたけど、想像以上、めちゃくちゃ楽しかったです!大人の方からは、応援やいろんな考えをきけてたのしかったです。またやりたい!!」

「大人の人は、難しいことを考えていると思ったけど、案外子どもと考えていることは同じだったことに驚いた」

◉同じく大人の感想から
「子どもたちは話したがっていることを強く感じました。大人は子どもたちの話をもっと聞いたほうがよいと思いました。」

「同じ目線で一生懸命伝えようとすれば、年齢も立場も関係なく、しっかりと想いが伝わってくるなあと思いました。すごくうれしかった。自分の想いを伝えたくて、ぐるぐる振り返って、良い機会になりました。」

教室では、まったく口をひらかない生徒も、なぜか、このワークでは話をしてくれます。

聴く耳があれば、人は話す。それは子どもも大人も同じです。

「大人としゃべり場」では地域の大人たちにボランティアで参加してもらいますが、会がおわって元気になっているのは、むしろ大人のほうではないか、という声をよく聞きます。

「大人としゃべり場」は、子どもと大人でやりますが、「トークフォークダンス」という手法は、大人同士でも誰でも可能です。
認知症高齢者のデイサービスや、被災者と大学生の交流などさまざまな場面んで実践されています。

現在の私達の暮らし方は、子どもは学校へ、親は会社へ、高齢者はデイサービスへ、とそれぞれの「専用施設」に通うというものです。普通に暮らしていると、親や先生以外の大人と出会うことなく、子どもたちは大人になっていきます。ごく少数の身近な人だけとのやりとりの中で育つということは、多様な人々と関係をつくるということを困難にしていきます。

多様な人々と話すことができるようになるには、多様な人々と話す経験を繰りかえすしかありません。つまり慣れる、しかありません(話し方教室、などではなく)。

知らない人とも話すことができるんだという経験が必要です。
案外同じなんだというよろこび、あるいは、こんな考え方もあるのか、という驚き、その両方が必要です。

新しい生活様式とは、様々な人々が再び混じりあい、出会うことができるものでありたいと私達は考えます。そのひとつの手法として、「大人としゃべり場/トークフォークダンス」を広めていけたらと考えています。

究極の三密のワークゆえ、コロナ禍の中では、なかなか開催が難しいですが、コロナ禍開けにむけて、現在普及のための準備をすすめています。

◉ご相談

開催のための相談、ファシリテーターの派遣なども行っておりますので、どうぞお声掛けください。

◉事業報告から

2020年1月19日には、埼玉で「大人としゃべり場/トークフォークダンス」を語ろう」を開催しました。